第27回 日本口腔感染症学会 総会・学術大会

大会長挨拶

第27回日本口腔感染症学会の開催に際して

第27回日本口腔感染症学会総会・学術大会
大会長 杉山 勝
(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 口腔健康科学講座 公衆口腔保健学研究室)

 日本口腔感染症学会の歴史を紐解くと、「口腔感染の予防」と「院内感染予防」について、第一線の歯科開業医、病院歯科、(臨床と基礎を含めた)大学病院の勤務者が一堂に会して議論できる場を作ることを目指して、「口腔感染予防研究会」が神戸大学の島田教授(口腔外科学)を理事長として設立され、平成5年2月6日に「第1回口腔感染予防研究会」が開催されたとあります。その後、齲蝕や歯周炎に継発する歯性感染症に対する予防や治療、心内膜炎など他臓器への感染やウイルス性感染症の話題も学術大会で取り上げられるようになったことから、平成13年には「日本口腔感染症学会」に名称変更されました。

 近年、「口腔ケア」で代表されるように、高齢者や周術期患者における感染症(特に肺炎)の予防に大きな関心が寄せられるようになりました。さらに、将来的には、種々の多剤耐性菌の出現、拡がりにより、感染症による死亡者が、がんによる死亡者を上回ると予測されており、早急にglobalな対応が迫られています。

このように感染症に対する関心が高まる中、今回の学術大会では、広島大学大学院口腔健康科学講座の二川教授に、「固定化抗菌・抗ウイルス薬Etakの開発」と題して、衣類やマスク等に固定化できる抗菌薬(Etak)について特別講演していただきます。また、ランチョンセミナーでは、「L8020乳酸菌とオーラルケア」と題して、抗齲蝕菌・抗歯周病菌・抗カンジダ作用を有する乳酸菌を用いた種々の製品について紹介していただきます。

 シンポジウムⅠでは、歯科口腔外科および歯科放射線科の先生方に、「ARONJについて考える」と題して、ARONJに対する近年の考え方や対処法についてご講演、ご討論いただきます。シンポジウムⅡでは、「エビデンスに基づいた口腔衛生管理法」と題して、大学病院歯科衛生士の方々に、主に周術期の口腔ケアについてご講演、ご討論いただきます。

 本学会後に開催されますICD講習会①「臨床的側面からの耐性菌対策-院内感染対策」(広島大学病院感染症科:大毛教授)、②「耐性菌の制御を目指した基礎研究」(広島大学微生物医薬品開発学:黒田教授)も併せてお聴きいただき、今後の臨床、教育、研究に役立ていただきますようお願いいたします。

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